金融システムがAIに攻撃される時代――定年前に知っておきたいリスク

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米財務省が「緊急会合」

4月7日、米財務省のベッセント長官がゴールドマン・サックスをはじめとする大手銀行5行のCEOと、FRBのパウエル議長を集めて緊急会合を開いた。

テーマは「AIを使ったサイバー攻撃」

きっかけはAIスタートアップのアンソロピックが発表した新型AIモデルClaude Mythos(クロード・ミトス)だった。このモデルは、ソフトウエアの脆弱性(セキュリティ上の穴)を数千件、人間の助けなしに短時間で自動検知できるというとんでもないもの。

開発元のアンソロピックは今回、このモデルを一般公開しないという異例の判断を下した。AppleやGoogle、Microsoftなど米テック大手に、防御目的に限って使用を認める形にとどめた。それほど「危ない」ということだ。公開しないとはいえ「存在」する。

「AI対AI」の時代になる

これまでのサイバー攻撃は、専門家が時間をかけてコードを解析し、穴を探すものだった。それが今後は、AIが瞬時に脆弱性を見つけ、AIが攻撃を自動化する。

防御する側も人間の速度では追いつかない。「AI対AI」の攻防を前提にセキュリティを組み直す必要があると、記事は指摘する。

JPモルガンのCEOは株主への書簡でこう述べている。「サイバー攻撃は最大のリスクの一つであり、AIはほぼ確実にその脅威を高める」と。

50代の資産形成中サラリーマンが感じたこと

サイバー攻撃なんて「大企業や政府の話」だと思っていた部分がある。

でも、金融システムが狙われるとなると話が違う。銀行口座、証券口座、積み立ててきた投資信託——私の資産は全部、デジタルのシステムの上に乗っている。サイバー攻撃とは無縁のタンスには1円もない。

金融大手のシステムに攻撃が仕掛けられれば、個別の銀行の問題にとどまらず、金融市場全体に不安が波及し、実体経済にまで影響が及ぶ。そう記事は伝えている。

定年まであと数年、これまで積み上げてきた資産が「システム障害」や「サイバー攻撃による市場混乱」で一時的にでも毀損するリスクを、ちゃんと考えていただろうか。

パニックになる必要はない

怖い話を書いたが、だからといって今すぐ何かを売るべきだとかいう話ではない

分散投資、金や現物資産の一部保有、特定の金融機関への過度な集中を避ける——こうした「昔ながらのリスク管理」が、AIサイバー攻撃の時代にも実は有効だと思う。

新しいリスクが出てきたからといって、基本を捨てる必要はない。むしろ基本に立ち返るきっかけにしたい。

朝刊一面を読んで、マッタリそんなことを考えた土曜日の朝でした。

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